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『失はれる物語』乙一
本作は、乙一の数々の短編集の中から選ばれた7編+あとがき代わりの書き下ろし1編の、短編集。
表現がおかしいかもだけど、乙一ってさっぱりしてるのにすんなり読めるのが不思議に思える。
なんでだろう。

『Calling You』
若干ベタな物語ではあるけれど、そのベタっぷりが良かった。
乙一の小説のよさは、細部まで決めないという手法なんだと良くわかる作品。

『失はれる物語』
テーマが重いので、ちょっと読み進めるのが辛かった表題作。
客観と主観との境目に存在しながら、どちらでもない「想い」が目に見えるよう。

『傷』
この短編集のテーマだろう「喪失」による「失調」が一番色濃い作品。
「愛」とは見返りを求めることではなく、無償の見返りを与えることなんだと改めて思った。

『手を握る泥棒の物語』
人から何かをもらうとき、知らずに自分もその人に何かを与えているもんなんだ。
息をしようとすれば、空気を吸ってばかりじゃなくて、吐くことも大事。

『しあわせは子猫のかたち』
読後感にある温かさは、子猫をなでたときのよう。
今日の昼間に聞いたラジオのゲストが言った結婚観が、この作品とダブった。

『ぼくの賢いパンツくん』
企画モノだとは言え、新鮮な乙一の一面が見える作品。
でも、しっかりとテーマは押さえている?(笑)

『マリアの指』
人という字は人と人とが・・・という名文句が頭をよぎる。
どんなにずば抜けた人でも、人は人。

『ウソカノ』(あとがきにかえて)
嘘はだれを傷つけて誰を救うんだろう。
自分につく嘘は一番甘くて一番重い。


いや~、面白かった。


失はれる物語 (角川文庫)失はれる物語 (角川文庫)
(2006/06)
乙一

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【2008/04/26 20:46】 | こむじゅの本棚 | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
カテゴリを再整理しました。
当ブログのカテゴリ表示において、不具合がありましたが、修正しました。
FC2に問い合わせたところ、復旧ということにはならなかったので、手動で再整理しました。

最近このブログを見てくれていた方々には、ご迷惑をおかけしたかもしれませんが、これからもよろしくお願いします。

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【2008/04/11 12:36】 | 無指向型の安全ピン | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
『イニシエーション・ラブ』乾くるみ
しばらくの間、本屋で毎日見てるうちに表紙が気になってたので買ってみた。乾くるみはデビュー作『Jの神話』で衝撃を受けて以来手付かずだったけど、エンターテイメント性は高いと思ってたので、ジャケ買いでも安心と判断しての購入。

書店のPOPやら帯やらで、えらいもてはやされているけれども、そこはそれ。あんなPOP作るんじゃない。そして背表紙のダイジェスト。ネタバレでは無いにしろ、面白みが半分くらい消し飛んでしまっているではないか。なので、ここではあえてその文句を取り上げませんので、まだ未読の方は無心で本を買ってから、読んで楽しんだあとに背表紙を見ましょう。

タイトルから決めたんだろう本作。随所にちりばめられている要素の間隙に紡がれた物語は、そこを通過していく時間の流れを上手く捉えられていて、軽い読み口でるのに再読に耐えうる重厚な作品に仕上がっていると思う。

個人的にはドぎつくて、再読するには勇気が足りず、話を思い出すだけで目が回りそうです。

イニシエーション・ラブ (文春文庫 い 66-1)イニシエーション・ラブ (文春文庫 い 66-1)
(2007/04)
乾 くるみ

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【2008/04/08 22:38】 | こむじゅの本棚 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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