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『とくまでやる』清涼院流水
清涼院流水の文庫書き下ろし作品。タイトルはまんま、本作が収録される徳間デュアル文庫より来ているのは言うまでも無い。タイトルからして流水節全開なので、内容のクオリティもそういう意味では保証できる流水大説(流水は小説家じゃなく大説家です)。という事で、初の流水紹介☆

ストーリーの大筋は、主人公「出有特馬」が謎を「解くまでやる」というもの。この設定だけで小説を一本書き上げてしまうあたり、さすがと言わざるを得ない。というかファンにとってはそれだけでもうニヤニヤモノ。

これは帯で確認できる情報なので書いてしまうけど、この本の企画&規格の目玉としては、見開き1ページが作品内で一日分の時間を有している事と、一日当たり一人自殺が起こるという設定が二本柱になっている。毎ページ語られ続ける事件の様相は、蟻が象を見るが如くで、巨大すぎて分からないものが確かに有ることが徐々に頭に残っていく。この規格(仕掛け)が当たりかどうか賛否両論あるだろうけど、個人的にはありなんじゃないかと思う。読者は読者でしかなく、事件当事者である登場人物には感情移入をするにあたって、同一人物ではありえないという当たり前の事がはっきりわかる妙なこの構造が、この作品と読者の良い距離感を演出してくれていると思う。

流水が自分に課したルールによって書かれた文章(文SHOW)は読み手を選ぶ、とは良く耳にするけれど、この作品は重すぎることもなく、いつ中断しても問題ない構成なのもあるし、小説をあまり読まない人にもすんなり受け入れられるんじゃないかと思う。

ただ、ヘビーもしくは本格なミステリィをお求めなら回れ右で。
あくまでこれはミステリィである以前に流水大説です。


とくまでやる (徳間デュアル文庫)とくまでやる (徳間デュアル文庫)
(2004/08/05)
清涼院 流水

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【2008/01/08 21:30】 | こむじゅの本棚 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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