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『夏と花火と私の死体』乙一
乙一のデビュー作。
まさに、乙一の原点だぁね。ちょっと前に、今更ながら読んでてみた。
全体を通して語られる世界は現在の乙一そのもの。

良いか悪いかは別として、成熟してしまった乙一の作品には見られない複線の張り方が際立って見えた。と言っても、初期作品をあまり読んでいなかったというのが、そうした感想を抱いた理由なんだけれども。
そもそも、たいていの場合伏線の張り方というのは「露出させる」か「隠蔽するか」のバランスのとり方で、そのバランスの緩急が個性だったり作風だったりと呼ばれるものの裏にあるものだと考えている。繰り返すけれども、どちらが優れているかとかは別問題で、作品内で、または作品毎でその演出を変えていくのが作風なのではないかということ。
今回の場合、過去の作品に触れたことで、現在の作品と対比することで「伏線の露出」という部分の違いが際立って見えた。

もちろん、他の初期作品群に触れてないので一概には言えないけれども、同時収録の『優子』を見てもそれがわかることから、当たらずとも遠からずの意見なんじゃないかと思う。

しかし、とにかく徹底的に客観的な立場から見た上で主観的に物語るというスタンスは初めからあったようで、語り口の有機的なソリッド感はそのまま。

上記の内容と違うところに着地点を持っていくとしたら、「やはり乙一は動物の使い方がとにかく上手い」ということが良くわかる一冊。

乙一は読んだ事があるけど、本書を読んだ事がないって人は是非。


夏と花火と私の死体 (集英社文庫)夏と花火と私の死体 (集英社文庫)
(2000/05)
乙一

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